【水中写真のお勉強 in 石垣島】水中でスローシャッター撮影!

先日梅雨入りしました、石垣島。ムワッと湿度が高くなったように感じますね。
とはいえ、こちらの梅雨はずーっと雨というわけではなく、今日も快晴!
実は隠れたオススメシーズンなのです(*’ω’*)/

さてさて、水中写真のお勉強第6回です。今回は一風変わった写真を題材にお送りしまーす!

500円玉以下の小さいクマノミベビー!きゃー可愛いー!!のですが、いざ写真を撮ろうとするとなかなか難しい被写体であります。
小さければ小さいほど、ちょこまかと動き回り簡単には撮らせてくれません、。撮る時に僕が意識していることは、まず「観る」こと。
しばらく観察していると、お家であるイソギンチャクの中で好みの場所があることが分かります。そこでピントを合わせて、待ち伏せ作戦!やみくもに追いかけるよりも、待ち伏せ作戦の方が撮影のチャンスが多いと思います(/・ω・)/

では、本題の一風変わった写真について!ちょこまかと動き回るクマノミベビー、その「元気」「躍動感」を表現してみました!動き回るクマノミ、揺らめくイソギンチャク、それらをスローシャッターで撮影するとー、このように残像ができるんですー!
とはいえシャッタースピードを遅くしすぎると、手ブレ写真のように何が何だか分からなくなりますので、残像ができつつ被写体もシャープに写せる速さに調整しました。なおかつF値(絞り)を大きくし、写真が明るくなりすぎないようにもしています。

以下、撮影器材とデータです。
撮影器材:カメラ(ニコン D90)レンズ(105mm)ストロボ1灯(D2000)
撮影データ:SS(1/10)F値(14)WB(晴天)フォーカスモード(マニュアル)ISO(200)撮影モード(マニュアル)露出補正(±0)

続いてレタッチ!こんな感じに仕上げてみました!JPEGデータをLightroomのスマホアプリでいじっています。

①切り抜き
角度補正でクマノミベビーの向きを調整。さらに被写体を少し大きくするべくトリミングしました。

②ライト
露光量とコントラストを上げて、明るくハイキーに。逆にハイライトは下げて白飛び防止、黒レベルも下げて写真を引き締めてます。
(露光量+0.44 コントラスト+19 ハイライト-19 黒レベル-38)

③カラー
ハイキーで色が飛びがちになるので、彩度を上げました。写真全体が緑がかっていたので、色かぶり補正も上げてます。
(色温度+5 色かぶり補正+33 自然な彩度+24 彩度+7)

④効果
被写体であるクマノミベビーをシャープにしていきます。
(テクスチャ+25 明瞭度+41 かすみの除去+14 )

⑤ディテール
シャープを上げて仕上げです。
(シャープ32)

以上、水中写真のお勉強Vol.6でした!スローシャッター撮影、改めて面白いと思いました!もっと勉強したいなー!!
ほかの作例も見てみたいー!という方はこちらへどーぞ ☞ 「水中写真のお勉強」 ご要望いただきましたら、ログ付けの時に一緒にレタッチもしますのでなんなりとお申し付けくださいね。

石垣島北部の海と、お待ちしています。
ダイビングサービス 鱗 代表:林 拓弥