【水中写真のお勉強 in 石垣島】かすんだ写真をクリアに。画を描くようにレタッチ♪

こちら石垣島は良い天気。個人的にも良い知らせが入りまして、僕の心もワクワクと良い気分です🌟
しかし台風16号は現在もまだ伊豆諸島や関東に接近中ですね、どうか皆様お気をつけて(>_<)

今回の「水中写真」は実験的な試みです。絵を描くように、写真をレタッチしてみました!
モリモリと成長してきている北部のサンゴ。特に湾内は種類も豊富で小魚も多くてと、とっても素敵な景色が見られています。ただ環境的に透明度が悪くなりやすいのが玉にキズ。そこで今回はレタッチを前提に撮影を行いました!透明度が低い環境では、自然光のみで撮影した方が浮遊物が映らないのでストロボはオフにして撮影しました。サンゴ礁のワイド写真はテーマが伝わりづらい場合があるので、僕は主役にしたいサンゴを決めてから構図をまとめます。この写真ですと、左手前の枝サンゴと右中央のキッカサンゴをメインにしてます。

以下、撮影器材とデータです。
撮影器材:カメラ(ニコン D90)レンズ(15mm)
撮影データ:SS(1/125)F値(13)WB(晴天)フォーカスモード(オート)ISO(320)撮影モード(マニュアル)露出補正(±0.0)

続いてレタッチ。いつもどおり、JPEGデータをLightroomのスマホアプリで編集しています。

①切り抜き
今回は特にトリミングはしてません。

②ライト
コントラストを大きく上げて、白飛びを抑えて、あとはバランスを取るように調整しました。トーンカーブで赤と青を上げて、部分ごとの光量も調整しています。トーンカーブの詳細は少し複雑ですので、気になる方はお問い合わせくださいね(^o^)
(露光量+0.11 コントラスト+47 ハイライト-21 シャドウ-7 白レベル-17 黒レベル±0)

③カラー
元の写真が緑の色かぶりが強いと感じたので、色かぶり補正を大きくあげました。色味が少なく感じたので、彩度も思い切って上げてみてます。ここはもう色塗りを自分でしているような感覚ですね。色温度を下げればクールな感じ、上げれば温かい感じになるので、本当に自分好みにレタッチしてあげてください(*’ω’*)
(色温度 +3 色かぶり補正+50 自然な彩度+38 彩度+25)

④効果
ここでも大きくいじってます。撮影時の透明度はさほど高くなかったので、かすみの除去を不自然過ぎない範囲で調整しました。あとは写真がクリアになるようにいじっていきます。
(テクスチャ+44 明瞭度+44 かすみの除去+28)

⑤ディテール
シャープを上げてノイズを落として仕上げです。
(シャープ 51 ノイズ軽減 46)

以上、水中写真のお勉強第16回でした。実験的にやってみましたが、レタッチでかなり写真の印象が変わりますね!しかしここまで手を入れると、粗さが少し気にもなってしまいますね。REWデータの編集なら、また変わってくると思うので、今度やってみたいと思います。
ほかの作例も見てみたい!という方はこちらへどーぞ ☞ 「水中写真のお勉強」
ご要望いただきましたら、ログ付けの時に一緒にレタッチもしますのでなんなりとお申し付けくださいね。

石垣島北部の海と、お待ちしています。
ダイビングサービス 鱗 代表:林 拓弥