石垣島、軽石の現状。
12月に入りまして、一気に冬らしくなってきました石垣島です。この時期になるとどうにも鼻の調子が悪くなりまして、テッシュと点鼻薬を手放せません(>_<)💦
さて、10月中旬あたりから沖縄本島地域に大きな影響を与えている軽石。とうとう石垣島でも先月26日辺りから漂着が確認され初めまして、今では八重山諸島の各地でみられています。このところ海での仕事がありませんでしたので、噂の軽石を探しに地殻のビーチへ。大きいものでは500円玉サイズから、大小さまざまな軽石がビーチに黒い帯を作っていました。現状、漁業や船舶への大きな影響は起きていないみたいですが、今後が気になるところです。
せっかくブログに書くなら、これを機会に勉強しようと思いまして、いろいろと情報を集めてみました。今回の軽石は8月中旬に噴火した小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」を起源としたもので、日本の南側を流れる黒潮が分岐し、小笠原から沖縄へと西向きに流れる海流によって運ばれてきたと考えられています。
沖縄県では35年ほど前にも軽石が確認されていますが、これまでとは桁違いの量の軽石が今回漂着してきました。その理由は「福徳岡ノ場」の噴火の規模が大きかったためとされています。噴煙が成層圏まで達し、それが数時間にも及ぶ「プリニー式噴火」という規模であったそうです。噴煙の高さと立ち上った時間からの計算によると、生み出された軽石は1~5億㎥ほどになると予測されます。正直、どれくらいの量かピンときませんね(;^ω^) よくある指標、東京ドーム何個分かで計算してみたところ、80~400個分ほどになるそうです💦💦 いやはや、とんでもない量ですね、。
漂着した軽石は焼却処理などできないため、どこかに置いておくことしかできず、塩分を多量に含むので園芸用に活用するには多量の水で洗浄が必要で、その分コストがかかります。なにか有効な活用法が見つかればいいのですが(:_;) (ここまでの情報はTBSラジオ 荻上チキSession 11月8日の放送より HPはこちら)
世界規模でみると海底火山の噴火は十年に一度ほどのペースで起きており、日本列島でも数十年一度くらい発生しています。石垣島北部明石エリアの海岸では、100年ほど前のものとみられる15㎝ほどの厚さの軽石の地層が、この度見つかったそうです。97年前、大正13年10月30日に西表島北北東にある海底火山の噴火によるものではないかと考えられています。(情報元はこちら)
こんな風に可愛らしい噴火ならよかったんですが、今後も注視していく必要がありそうです。自然のメカニズムのひとつとはいえ、環境や産業に大きな被害がないことを祈ります(>_<)
せっかくビーチに行ったので、ビーチクリーンも1時間ほど(/・ω・)/ 軽石は自然のものですが、ペットボトルやプラスチックは人間由来。使わない/買わないことも、ビーチクリーンも出来る範囲でやっていきたいなーと思います。以上、本日のブログでした!!
石垣島北部の海と、お待ちしています。
ダイビングサービス 鱗 代表:林 拓弥