「できないこと」と、「できること」。
8月も終わろうとしていますが、まだまだ残暑厳しい石垣島です。ついこの間まで本州の方が暑かったと思うのですが、いつの間にか逆転してしまいましたね^^;💦
ようやく今年初めて台風が接近して来ようとしていますが、依然水温は30℃超えの状況。白化したサンゴ達の中では、いよいよ弱って藻類などが生えているものも多くなってきました。今回の台風で海水がかき混ぜられ水温が下がれば良いなーと思う反面、勢力が強過ぎると浅場のサンゴは波とうねりで根こそぎ破壊されてしまうので、「どうかお手柔らかにお願いします」とも思うわけです。と、思ったところで、僕には祈ることしかできませんね、。ただ自然に身を任せる海の生き物達を見習って、行く末を見守ることにします٩( ‘ω’ )و
海水温の上昇や、台風の勢力と違って、すぐに僕にもできること。先日時間が作れたので、ビーチのゴミ拾いを行ってきました。思い立った時に無理なく出来て、気分も晴れやかになって、しかも無料(タダ)。ビーチクリーン、良い活動ですね。今回のビーチでは日頃から多くの人が活動を行われています٩(๑❛ᴗ❛๑)۶ (🔼の写真)
拾っている最中に見かけた、こちらの黒い塊🔽。大きさは1メートル弱ですが、とても重くて動かすことができません。これはもしや?と以前読んだWeb記事を思い出しました。(記事はこちら⇨「プラスチックと石油が生んだ新たな汚染物質「プラスチタール」が、自然環境を破壊する」)
石油の流出によって生じた「タール」と、漂流する「プラスチックごみ」が混ざり合ってできる「プラスチタール」と呼ばれる物質。僕が見かけたものも、黒い塊とプラスチックで構成されています。よく見ると網や浮きなどの漁具、ストローなどなどさまざまな物が混ざり合っていました🔽。
ビーチクリーンで拾われる漂着ゴミで問題となるのは、付着している生物達の名残と、その分別の難しさ。海洋プラスチックごみを用いたアップサイクル製品を作る企業も増えてきていますが、ゴミの洗浄と分別が再資源化の大きな障壁となっています。この点を踏まえると、「プラスチタール」なる物質の「厄介さ」がお分かりになると思います。ごちゃ混ぜに混ざり合った「これら」は、たとえ回収できたとしても再利用は困難。再度流出しないよう、どこかに置いておくことしかできません。
石油の流出も、漂うプラスチックゴミも、僕たち「人間」が引き起こしてしまった不始末。「黒い塊」の上を歩くヤドカリがいましたが、なんともいえない気持ちになりました、、、。
ゴミを「拾う」ことも、「再利用」することも、どちらも重要だと思いますが、そもそもゴミを「出さない」ことができたら良いのに。自分にできることはないか、これからも考えていきたいと思います。引き続きブログでの発信も続けていきますね。
以上、本日のブログでした!日々の仕事や、次への試み、プライベートと、なかなかにバタバタしており、更新が滞ってしまいがちですが、今後とも良ければお付き合いくださいませm(_ _)m
石垣島北部の海と、お待ちしています。
ダイビングサービス 鱗 代表:林 拓弥