【水中写真のお勉強 in 石垣島】マクロレンズで切り取る非日常の世界🌟
台風通過後、風と波は落ち着いてきましたが、まだ少し天気が不安定な石垣島です。
安心して洗濯物が干せる日を、今か今かと待つこの頃です(>_<)笑
さて今日のブログは「水中写真のお勉強」、マクロレンズで切り取る非日常の世界をご紹介します。
「地球は青かった」宇宙空間から人類が初めて地球を見た時、ガガーリンが言った有名な言葉。その言葉通り、僕たちが日常で見かける景色のなかでは、青や緑といった色が占める割合が自然と多いですよね。なので、その逆に当たる色の赤やオレンジなどで埋め尽くされたものを見た時、人は非日常を感じることが多いそうです。マクロレンズで小さな世界を切り取ると、そんな非日常の世界を表現しやすくすることができます。ましてや水中ですから、見慣れない生き物もあいまって、物語の世界のような写真表現も可能です(*’ω’*)
今回撮影したのは「オオシライトゴカイ」。紅白のお花ような美しい生えものです。この子たちだけでも画面いっぱいを赤色にできましたが、近くにオレンジ色のカイメンがありましたので、そちらを背景にしてみました。一風変わった画になって個人的にお気に入りの1枚です。ただ生えもの単独で撮っても、もちろん素敵なのですが、こういう風にひと手間?(笑)かけたような写真が大好物なんです(^^)/ リクエストいただければご案内いたしますので、お気軽におっしゃって下さい。嬉々としてガイド致します!(笑)
構図で意識したのは、奥行きとゆるい対角線構図。後ろのお花がボケて拡がりがありつつ、少し躍動感も感じられる写真になりました。浮遊物がボケて映り込んでいますが、それもまたイイ味になったかと(/・ω・)/
以下、撮影器材とデータです。
撮影器材:カメラ(ニコン D90)レンズ(105mm)ストロボ(D2000,S2000)
撮影データ:SS(1/200)F値(8)WB(晴天)フォーカスモード(マニュアル)ISO(200)撮影モード(マニュアル)露出補正(±0.0)
続いてレタッチ。いつもどおり、JPEGデータをLightroomのスマホアプリで編集しています。
①切り抜き
思いきって180°回転!余白スペースが左上になり、より軽やかな印象になりました。
②ライト
非現実な感じをメルヘンチックに表現してみたかったので、明るくハイキーになるよう調整しています。ただ黒レベルは少し下げて背景の黒い部分が残るようにしています。フンワリしつつ、少し引き締まった感じも出せたかと。
(露光量+0.15 コントラスト+20 ハイライト±0 シャドウ+33 白レベル+23 黒レベル-12)
③カラー
彩度上げつつ、色温度が高くなりすぎないようにバランスをとりました。
(色温度-15 色かぶり補正-8 自然な彩度+26 彩度+6)
④効果
ピントが合ってる部分はクッキリさせつつ、全体的にはフンワリと。
(テクスチャ+30 明瞭度-29 かすみの除去+8)
⑤ディテール
シャープを上げてシャキッと。少しカリカリし過ぎたので、マスクを上げて調整。
(シャープ92 マスク22 ノイズ軽減 0)
以上、「水中写真のお勉強」ブログでした。時には思い切って写真を回転させるのも一つの手ですね。撮った時の向きにとらわれず、自由な発想で写真を楽しんでみてくださいね(^o^)
ほかの作例も見てみたい!という方はこちらへどーぞ ☞ 「水中写真のお勉強」
ご要望いただきましたら、ログ付けの時に一緒にレタッチもしますのでなんなりとお申し付けくださいね。
石垣島北部の海と、お待ちしています。
ダイビングサービス 鱗 代表:林 拓弥