気付いて、調べて、考えて。【生きもの観察日記 in 石垣島】食欲の秋♪ ハゼの食事シーン!

大型の台風18号「コンパス」、勢力はさほどではないもののとても強風域が広く、風は強く海は荒れ模様。入っていた海のお仕事も、あえなく中止。残念ですが、大人しくブログを更新することと致します(:_;)💦

本日のブログは「生きもの観察日記」。ハゼの捕食シーンに遭遇したことについて書いていきます。
砂地に多く住むハゼの仲間たち。パクパク、パクパク。いつもせわしなく砂をつついている姿をよく見かけますよね。いつも「いったい何を食べてるんだろう?」と思っていました。
上の写真が今回遭遇したシーン。カザリハゼの仲間かと思われる子が、細長いものを咥えていました。

少し近づいてみました。けっこう大きなものを咥えていますね。口を閉じている状態からは想像できないくらい、大きな口を開けてます。細長いものはクネクネと動いていましたので、ワームの仲間と思われます。必死の抵抗を試みていましたが、何度も咥えなおされ逃げられない様子でした。

さらに接近!こうして見ると、ハゼの口が砂をパクパクしやすいように下側についていることが分かりやすいですね。またワームが頑張って逃げようともがいている様子もよく分かります。わずかながらでも抵抗できていることから考えると、アゴの力はさほど強くなく歯も少ないのかな(。´・ω・)?と思いました。
魚たちの食事について気になったので調べてみると、僕たち人間のように食べ物を歯で嚙み切るのは、魚類の中では少数派。獲物を食いちぎるサメやピラニアの仲間、死サンゴを齧るブダイの仲間などがそうです。では他の魚は?といいますと、基本的には「丸呑み」です。体の中でゆっくり溶かして吸収します。だから口が大きく開く必要があるんですね。あと気になったは歯の数。これは個人的な考えですが、動きの速い獲物を捕食する魚ほど歯が鋭く多いような気がします。

先ほどの写真をトリミングして、さらにクローズアップ!!ここまで寄ると細長いワームが、ゴカイの仲間なんじゃないかなぁと分かります。白い点は彼の目でしょうか?なんだか目が合ってしまったようで、申し訳ない気分になります(>_<)💦 そして対照的なハゼの綺麗な瞳。満足げにも見えてきます。自然界の厳しさですね(; ・`д・´)
以前書いた「エビの記事」同様、とっても面白いシーンだったのですが、今回もガイド中でなかったのが悔やまれます。やっぱりお客様と感動を共有したかった、。次の機会に備えて、さらに水中で目を光らせて精進していきます!

以上、本日のブログでした!今後も海の中で出会った不思議なことについて、時々こんな風に書いていきますので、良ければお付き合いくださいね(^o^) これまでの記事はこちらへどうぞ ➡ 【生きもの観察日記】

石垣島北部の海と、お待ちしています。
ダイビングサービス 鱗 代表:林 拓弥