【水中写真の お勉強 in 石垣島】極小ウミウシを美しく!

先日より始めてみました、水中写真のお勉強。今回は第2回、早速いってみましょー!

米粒サイズのハナビラウミウシ?背中のウロコのような突起が、歩くたびに揺れ、とても可愛らしかったです。
とはいえ、あまりにも小さいため僕のカメラでは、最大限近づいてもこの大きさに写すのが限界でした(・_・;)
この種のウミウシは、触覚の根元につぶらな瞳(眼点)があるのですが、あまりに小さいためピントを合わせるのは至難の業。
ピントが合うまで、根気強くシャッターを切り続けました。「よっしゃ来たー!」と撮影を終えたのですが、まだすこーしピントが甘かったですね。水中から上がった後確認して、地団太を踏む。水中写真あるあるですね(笑)

この日は水深が浅く天気も良かったため、撮影時も自然光(太陽光)が多く入ってきました。そのため写真全体が緑がかって写ってしまっています。
写真の色は後からレタッチで直すとして、撮影時に注意したのは2点です。
まずは白飛びしないようにすること。明るすぎ、色がつぶれてしまってはレタッチで修正できないため、少し暗めに撮影しました。
次に絞りを開けすぎないこと。被写体が小さいため、絞りを開けすぎるとせっかくの綺麗なウミウシもボケてしまいます。

以下、撮影器材とデータです。
撮影器材:カメラ(ニコンD90)レンズ(AF MICRO NIKKOR 105mm)ストロボ1灯(INON D2000)
撮影データ:SS(1/160)F値(8)WB(晴天)フォーカスモード(マニュアル)ISO(200)撮影モード(マニュアル)

続いてレタッチ!こんな感じに仕上げてみました!
今回もJPEGデータをLightroomのスマホアプリでいじっています。

①切り抜き
思い切ってトリミング。被写体の目(眼点)が3分割構図の右下にくるように配置し、バランスをとっています。被写体の視線の方に余白をとっているのもポイントです。

②ライト
トーンカーブは触らず、明るさやコントラストのみ調整しました。(露光量+0.98 コントラスト-14 ハイライト-18 シャドウ+40 白レベル-22 黒レベル+22)

③カラー
全体的に緑がかっていたのを「色かぶり補正」で修正し、好みの色に整えました。(色温度+24 色かぶり補正+46 自然な彩度+49 彩度+9)

④効果
少しピントが甘かったので、ここで引き締めていきます。周辺光量補正で被写体を少し強調しました。(テクスチャ+29 明瞭度+30 かすみの除去+7 周辺光量補正+16)

⑤ディテール
最後に写真を少しシャープに、またノイズも出ていたので修正しました。(シャープ46 半径1.0 ディテール25 ノイズ軽減100 ディテール50)

以上、水中写真のお勉強Vol.2でした!ほかの作例も見てみたいー!という方はこちらへどーぞ ☞「水中写真のお勉強」 ご要望いただきましたら、ログ付けの時に一緒にレタッチもしますのでなんなりとお申し付けくださいね。
ではでは、今回はこの辺りで。

石垣島北部の海と、お待ちしています。
ダイビングサービス 鱗 代表:林 拓弥