「『構図』を意識して撮影すると、写真が劇的に変わります!」よく見るフレーズですが、水中写真にもやっぱり当てはまります。とはいえ難しく考える必要はなくて、「なんとなく気持ちいい構図だなー。」ぐらいの感じで僕は撮影しています。後から編集する時に調整もできますからね。ひとつの写真にひとつの構図というルールもありませんので、気軽に楽しみつつ「あ、こんな感じかなー」でよいかと!
ストック写真の中から構図の分かりやすいものを以下にまとめてみました。参考までにご覧くださーい!(^^)/

日の丸構図

最も基本的な構図で、被写体のインパクトが強く伝わります。オーソドックスだからこそ、撮影者のセンスが試される構図でもあるかと。魚の正面顔や生えものの細部の美しさなど、被写体を特別強調したいときに使います。ど真ん中ではなく、あえて少しずらして撮ると、ワンパターンになりがちなのを防げるかと思います(^^)/

対角線構図

「動き」を感じられる写真になる構図です。遠近感や奥行きも出せるので、水中の臨場感も伝わりやすいです。魚の群れなどを撮る時によく使います。マクロで使うと軽やかな雰囲気も出せるように感じます(*’ω’*)

三角構図

頂点を上にするとどっしりとした安定感を、下にすると不安定さが出て緊張感を、それぞれ表現できる構図です。
逆三角は意識しないとなかなか使わない構図ですね。作例探すのに苦労しました(>_<)💦
洞窟に差し込む光の写真を撮る時に多用する構図です。

二分割(シンメトリー)構図

上下で二分割、左右で対称を作る構図。人体は左右対称なので、同様の構図に「美や安定」を見出しやすいそうです。水中で完全な左右対称はほぼ不可能ですが、上下での二分割はサンゴや半水面の撮影でよく使います(/・ω・)/

三分割構図

縦と横を三分割した線の交点に被写体を置く構図です。魚など被写体の顔の向きが分かる場合、視線の先にスペースをあけるとストーリー(物語)性を感じられる写真になりやすいと思います。マクロ撮影でこれでもかと使う構図ですね!(‘ω’)!

アルファベット構図

S字やC字を写真の中につくる構図です。勉強したところ、ゆるやかなカーブを描くことで動きを感じ、「遠近感」や「なめらかさ」を表現できるそうです。僕はC字を使うことが多いですね(^^♪

縦構図

水中カメラの特性上、忘れてしまいがちな縦の構図。僕自身も意識していないと、つい忘れてしまいます💦 縦長に切り取れるので、半水面写真にとても有効です。また、深くなるにつれ光が失われていく水中という環境においては、青のグラデショーンを表現するのにも適しています。あと、尊敬する水中写真家さん曰く、SNS上では縦長写真の方が大きく画面に表示されるため、「いいね!」が多くつきやすいのだとか。確かに僕の経験上でも同じことを感じます(/・ω・)/

以上、個人的な「構図の研究」でした。日々のブログでも水中写真について取り上げていますので、もしよければご覧になってください。➡ 「水中写真のお勉強」