【水中写真のお勉強 in 石垣島】そーっと見守って、生態シーンをパチリ📸

昨日は強い南風が吹いたかと思いきや、今日は北風に逆戻りの石垣島。明日はまた南風になって、気温が25℃まで上がる予報です。立春も過ぎましたし、これからは三寒四温、段々と春になっていくんでしょうね(*’ω’*)🌸

今日のブログは「水中写真のお勉強」。自分でも「久しぶりだな〜」と思ったら、なんと半年ぶりでした😅 なかなか写真とじっくり向き合う時間が取れていなかったみたいです。忙しいことは有り難いことなんんですけどね🙌

取り上げたのは「クリーニング中のグルクン」の写真。いわゆる生態シーンというやつですね。
グルクンは潮当たりのいい場所の表層付近をよく泳いでいる魚ですが、時折ワーッと降りてくることがあります。その理由のひとつが上の写真のような「クリーニング」。クリーナーで有名な魚「ホンソメワケベラ」に、身体についたゴミや寄生虫を食べてもらうために、表層から降りてきています。鰓(エラ)に頭を突っ込んでもらって、なんだか気持ちよさそうに見えますね♪ 立ち泳ぎをしたり、ヒレを拡げたり、体色を赤くしたりと、クリーニングしてもらおうとそれぞれ競い合うようにアピールしている様子は見ていてなかなかに面白いです(^○^)

撮影で気をつけたことは、とにかく彼らの邪魔をしないこと。そーっと見守って、身動きも小さくアプローチして、刺激しないように注意を払いました。105mmレンズで、しかもAPS-C機には大き過ぎる被写体なので、あまり近づけず。ストロボはマニュアル発光で光量MAXとしましたが、光量が足りずやや「青かぶり」してしまいましたね💦 こういうシーンを撮るには、やはり60mmレンズの方が良いんでしょうね(>人<;)

以下、撮影器材とデータです。
撮影器材:カメラ(ニコン D90)レンズ(105mm)ストロボ(INON D2000,S2000)
撮影データ:SS(1/125)F値(11)WB(晴天)フォーカスモード(マニュアル)ISO(400)撮影モード(マニュアル)露出補正(-1.0)

レタッチ後の写真がこちら🔼。「青かぶり」をある程度おさえて、光沢と鱗の質感がでるように仕上げてみました٩( ‘ω’ )و 以下、詳細です。

①切り抜き
メインのグルクンを強調して、ゆるーく「三角構図」を意識してまとめました。
が、なかなか納得いかず苦労しましたね^^;💦

②ライト
トーンカーブでは、赤を持ち上げて、青と緑を落とす感じ。詳細は下の画像をクリックしてご覧くださいね🔽。基本調整ではメリハリが出るように、白レベルを上げつつ、シャドウと黒レベルは下げて、白飛びしないようにコントラストとハイライトは下げてます。
(露光量+0.56 コントラスト-12 ハイライト-16 シャドウ-47 白レベル+10 黒レベル-23)

③カラー
「青かぶり」を抑えるように注意しつつ基本調整。カラーミキサーで色ごとの調整も一部行ないました。詳細は下の画像をクリックしてご覧ください٩( ‘ω’ )و
(色温度+15 色かぶり補正+10 自然な彩度+32 彩度±0)

④効果
鱗をパキッと強調。結構思い切って、それぞれ上げていきました。
(テクスチャ+59 明瞭度+35 かすみの除去+9)

⑤ディテール
ここでさらにクッキリと。ノイズが少し出ていたので、質感が損なわれないよう、ノイズ軽減を上げました。
(シャープ27 ノイズ軽減32)

以上、「水中写真のお勉強」ブログでした。
実際のレタッチの様子をYoutubeでもアップしています。こちらも是非、ご覧くださいませ(^^)/ 「ダイビングサービス 鱗 Youtubeチャンネル」

ほかの作例も見てみたい!という方はこちらへどーぞ ☞「水中写真のお勉強」
ご要望いただきましたら、ログ付けの時に一緒にレタッチもしますので、なんなりとお申し付けくださいね。

石垣島北部の海と、お待ちしています。
ダイビングサービス 鱗 代表:林 拓弥