【水中写真のお勉強 in 石垣島】美しさは細部に宿る。サンゴをクローズアップ撮影☆

何やら南の方で怪しげな台風が発生していますが、現状すこぶる天気の良い石垣島です。
台風16号の影響なのか少し北寄りの風が吹き、日陰に入れば過ごしやすい日となっております。

さてさて、今日は第15回となりました「水中写真のお勉強」。綺麗なサンゴを見つけると、つい撮ってしまうポリプのクローズアップ写真をご紹介します(/・ω・)/

撮ったことのある人にとっては、その綺麗さを説明するまでもないのですが、意外と今まで撮ったことがない方もいるんだなぁ。というのがガイドをしていての個人的な感想です。写すサンゴによって色あいも形も表情(?)も違いますので、僕なんかはつい夢中になってしまいます。当然じっと動かない被写体ですので、カメラやストロボ、構図の練習にもってこいなのも、良いところですね(^o^)

青紫っぽい枝サンゴの先端に狙いを定めて、パチリパチリ。絞り(F値)は10まで絞ってますが、最短撮影距離まで寄って撮っていますので結構ボケます。ここまで寄ると被写界深度が浅くなり、ピントの位置がかなりシビアになりますので、しっかり身体とカメラを固定して撮影しました。ピントの位置は先端より少し奥、2段目くらいに並ぶポリプに合わせてます。これは完全に好みの問題ですので、ご自身でもいろいろなピント位置で撮ってみてください。

以下、撮影器材とデータです。
撮影器材:カメラ(ニコン D90)レンズ(105mm)ストロボ(INON D2000)
撮影データ:SS(1/200)F値(10)WB(晴天)フォーカスモード(マニュアル)ISO(200)撮影モード(マニュアル)露出補正(±0.0)

続いてレタッチ。いつもどおり、JPEGデータをLightroomのスマホアプリで編集しています。

①切り抜き
少しトリミングして、メインの被写体は三分割構図の左下に配置。ボケて写っている他の枝でなんとなーく対角線構図を作るように、気持ち角度も調整しました。

②ライト
露光量とシャドウを上げて明るく、コントラストを少し上げて強調。サンゴの色が白飛びしないようにハイライトは下げて、黒レベルは下げてフワフワしすぎないようにしました。
(露光量+0.31 コントラスト+7 ハイライト-10 シャドウ+18 白レベル±0 黒レベル-19)

③カラー
彩度を上げていくと、ポリプが青や緑でとても美しいことに気づきました!これだからレタッチ(画像編集)は面白い(^o^) そこを強調しつつ、バランスも見つつ、調整していきます。
(色温度 -9 色かぶり補正 +10 自然な彩度+39 彩度+21)

④効果
やりすぎて不自然にならないよう注意しつつ、全体的に上げてます。ボヤけていた部分をシャープにしつつ、かすみの除去を上げて写真を少し引き締めました。
(テクスチャ+39 明瞭度+41 かすみの除去+17)

⑤ディテール
シャープを少し上げてカリっと。あとはノイズを落として仕上げです。ノイズ軽減は少し控え目にかけました。
(シャープ 29 ノイズ軽減 24)

以上、水中写真のお勉強第15回でした。本当にいろんなサンゴのポリプがありまして、全く飽きがきません!今後も僕は、ついつい撮ってしまうことでしょう(笑) 皆さんもよければカメラを向けてみてくださいね(*’ω’*)
ほかの作例も見てみたい!という方はこちらへどーぞ ☞ 「水中写真のお勉強」
ご要望いただきましたら、ログ付けの時に一緒にレタッチもしますのでなんなりとお申し付けくださいね。

石垣島北部の海と、お待ちしています。
ダイビングサービス 鱗 代表:林 拓弥