石垣島北部 サンゴの現状 経過報告 その2

秋晴れが続いている石垣島、風も心地よく吹いて日陰に入れば気持ち良い気候のこの頃です。
さてさて2016年以来となるサンゴの大規模白化現象、その経過観察の続編を今日のブログではお届けします。

伊土名エリア アウトリーフ(4月28日)

2016年の白化現象後、サンゴの成長/復活が早かった伊土名エリア。今年の4月末の様子が上の写真です🔼。隙間なくサンゴがひしめき合う、まるで楽園のような景色でした。

伊土名エリア アウトリーフ(9月26日)

同じポイントの同じ場所、ほぼ同じ画角で先日撮影したのがこちら🔼。9割以上のサンゴが死滅し、藻が生えてきていました。辛うじて生き残っているサンゴも依然白化したままです。こう言ってはなんですが「見るも無惨」とはこんな景色かと、自分勝手にも思ってしまいます、、、。

伊土名エリア リーフエッジ(6月28日)

続いて、波が砕けるリーフエッジを覆い尽くすほど広がっていたミドリイシ科のサンゴたち。干潮時には海面から顔を出すほど浅い水深に生息しているので、紫外線や高温には強いはずなのですが6月末には白化しているものが目立ってきていました。

米原エリア リーフエッジ(10月3日)

別のエリアではありますが、本日同様の環境を見に行った様子がこちら🔼。ハマサンゴやキクメイシの仲間を除いて、ほとんどのサンゴが死滅して藻が生えていました。

台風で割れたサンゴ群落

タイドプールでは白化現象以外に、台風の爪痕も🔼。以前コブシメの産卵を観察したこともある直径2mほどのアナサンゴモドキ群落が、バキッと割れてしまっていました。

死滅しただの・割れただの、陰鬱な状況ばかり書いてきましたが、白化から回復しようとしているサンゴももちろんあります🔽。

色が戻り始めたこれらのサンゴは、このまま回復していくことでしょう。

白化しなかったミドリイシの仲間

今日タイドプールを観察して、特に印象的だったのがこちらのミドリイシ科のサンゴ🔼。白化から回復しようとしているものも、そもそも白化しなかったものも、ほとんどが褐色系のサンゴでした。共生している褐虫藻が、紫外線や高水温に強い種類なんでしょうか?🤔 今度じっくりと調べてみようと思います。以上、本日のブログでした!

石垣島北部の海と、お待ちしています。
ダイビングサービス 鱗 代表:林 拓弥